日々の生活感のあるブログ

 「君のブログには日々の生活感がないなぁ」 ブログを始めて数日でサービス提供者に削除されたという彼は言った。彼の言う日々の生活感のあるブログとはどういうモノなのか、試しに彼がいつも見ているという彼と私の共通の同級生のモノというブログを紹介してもらった。その日の仕事のこと、特に子供を中心とした家族のこと、何を何処で買ったとか食事に何が出たとかいう話題が充満する記事をほぼ毎日のように更新していた。なるほどこういうモノを日々の生活感のあるブログと言うのか。それに対して私はと言えば、感心はしたが別にそれ以上の興味は持つことはなかった。よって、「幸せそうですね」とか「死体と『マーダー』が好きな一方でこういうブログを見ている君は三島由紀夫のようですね」とか彼には気付かれないように皮肉を言うこと以上に彼を刺激することは止めていおいた。案の定上の言葉を彼は皮肉と取らなかったようだ。
 その後色々あり、私には全く覚えはないモノの私の行為に気分を害した彼は私のブログを見ることを止めたという。不愉快な気分でオンライン上の関係を止めたにもかかわらず、最後に記事を炎上させるとか、山ほどスパムを仕込むとか、そういう嫌がらせを行わず黙って去って行った紳士的な行いを重視する彼のことを私は嫌いではない。嫌いではないが、今でもやはり、あまりよく知らない、両親が覚醒剤をやっているわけでもない、健全な家庭の子育ての様子等を描くブログにはあまり興味が湧かない。が、やはり当時彼の言っていた「日々の生活感がない」という言葉は記事のネタがなくなった際等時々浮かび上がってきては未だに私を苦しめている。公平に鑑みるに、コレは要するに彼の勝ちなのであろう、勝ち負けで言うと。
 とは言っても、やはり人間の人間たる特性はどんな困難に対しても立ち向かっていくことこそだと思う。そこで試しに「日々の生活感のあるブログ」のようなモノを私も書いてみて、この時々沸き上がる衝動を沈める手助けにしてみることが出来ればと思う。ただ、最大の欠点はネタがないこと。件のブログを参考にすると、一番ページを割いていた子供について、私には子供がいないのでその事について書いたらそれだけで「日々の生活感」から離れてしまう。さて困ってしまいました。







 今日は春日部にあります「ミスターランドリー春日部店」に来ています。コインランドリーと言えば嘗ては銭湯の隣にあると決まっていたモノで嘗て母校の目の前にあったコインランドリーにはいつも学生とか労務者とかお家に風呂の付いていなさそうな人たちがいつもいて、当時から更に10年くらい前のジャンプとかマガジンとかが置きっぱなしになっていたりするものだから、自然にヒマを潰せてしまう子供達の待ち合わせ場所として機能していたモノですが、家風呂が普通になり都市部の銭湯が激減した今ではコインランドリーの位置づけも大分変化して客層も変わっているようですよ。ちなみにここ「ミスターランドリー春日部店」のお隣はセブンイレブンとカレーハウス CoCo壱番屋なのでランドリー中のヒマ潰しには事足りません。ただ、昔は多かったランドリー中とか入浴中とかの置き引きが今も多いのかどうかはよく知りません。
 セルフサービスが普通のコインランドリーの売りなので、置き引きとかの対処は自分で行わなければ行わなければいけませんが、ここミスターランドリーにはセルフのランドリーだけでなく普通のクリーニング対応で預かってくれる窓口があって、窓口のおばさんが結構器用、ランドリーの方の説明とか機械の簡単な調整とか言うなれば「インストラクター」としても対応してくれて大変親切。そして、セルフランドリーのサービス、当然の如く布団・マットにも対応できるくらいの大きな洗濯機は勿論目玉はセルフで出来るドライクリーニング専用の洗濯機アリ。最大容量の違いで4キロ対応と2キロ対応、それぞれ1600円と800円。クリーニング屋に頼むより半分以下の値段ですからかなりお得。私はよく着物なんか洗うのに使ってます。対して汚れていないのにクリーニング屋に持っていっても浴衣で3000円近く取られることを考えればコストパフォーマンスはかなり高いです。結構勇気を出して絹地の袷の着物も試しましたが今のところ不具合が生じたことはありません。当然あくまでも自己責任というリスクはありますが、色落ちが心配な方はインストラクターのおばさんに頼めばドライに使用する薬剤のサンプルをくれるので生地の目立たないところで色落ちの有無を試すこともできますし。ただしインストラクターのおばさんは10時から19時までしかいませんので注意を。
 ではせっかくですので本日はクリーニング出すつもりでそのまま忘れてしまっていた冬物をぶち込んでみましょう。大抵のモノならそのままぶち込んでも平気ですが心配な方は洗濯用ネットも貸してくれます。ネットに折り畳んで入れれば形が崩れることはありませんが確実に折り目が付くのでそこは注意。インストラクターがいればアイロンも貸してくれますのでそこらも万全です。稼働時間は洗濯物の量に関係なく40分。その間隣にあるコンビニとかカレー屋とかでヒマを潰しても良いですが、洗濯機の中で普段お家では見ることのない巨大な洗濯物がぐるんぐるん動いている様子をぼーっと見ているのも結構楽しいモノです。楽しくない? 楽しいですよ。無意味に動くモノに心を奪われるネコになったようで。
 時間が来ると、セルフなので当然自分で取り出し。入れる時もそうなのですが、洗濯槽の中からは懐かしいシンナーのニオイに似た薬品のニオイが漂ってくるので慣れない方は注意を。洗ったモノにも少しニオイが残りますので気になる方はすぐに仕舞わずにお店からハンガーを借りて少しの時間干しときましょう。薬品はすぐに揮発しますのである程度はニオイが取れます。

 こんな便利なコインランドリーの「ミスターランドリー」なのですが、実のところドライの方はあまり使われていないみたいで、今回行ったところ2キロ対応の方は「調整中」の札。お店に聞くともう部品が調達できないのでずっとこのまま壊れっぱなし、要は直す気がないとのこと。このお店の目玉だと思うのにねぇ。景気が悪いのかやる気がないのかよく解らないが、少なくともここのホームページは物凄くやる気がなさそうで結構良い(→http://www.mctv.ne.jp/~kazu/Laundry/laundry.htm)各店舗の場所が地図にリンクできるように出来てないばかりか住所さえ書いてないので何処にあるかもさっぱり解らない。とは言ってもこのご時世、節約できるところは節約をとの風潮に合致したセルフのドライクリーニング、もっと大勢で利用すれば本部の考えも変わる、かも。みんなで利用しましょう、「ミスターランドリー」埼玉近辺でほぼ場所を特定できる春日部店はコチラ

 ではみなさん、清潔で快適な良きお洗濯ライフを。

 




 「日々の生活感」ってこんな感じでよろしかったのでしょうか? やっぱり私には向かないようで、面白くありません。