2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『山谷―やられたらやりかえせ』

「山谷」は「やま」と読む。かつて荒川区南千住・台東区日本堤・清川・今戸に跨り存在した都内最大あの寄せ場「山谷」地区、生活の中心としてそこに住まう労務者達、彼らに仕事を与える立場でありながら一方で搾取の対象とする業者・暴力団、この場所に深く…

その七十九 松戸市根本『不動堂』

昔この辺りに、(岩瀬陸橋のたもと)に『アーバンヒル』というテナントビルが建っていて、黒川紀章の設計だったとか、その近未来的な外見・迷路のような構造という前衛的な建築物が松戸という半端な都市に合わなかったせいかテナントが入らず、完成2年後には…

『パコと魔法の絵本』

「子供が大人に読んであげたい物語」の煽りに違わず、純心なお子様は明日が来るのを信じて健気に生きる犬みたいな名前のパコ(アヤカ・ウィルソン)にそれを支えるクソじじい大貫(役所広司)初めとする大人達のげろげ〜ろ振りに泣き笑いし、子供に連れられて劇…

その七十八 港区六本木六丁目 『朝日神社』

神社界の格差・・・。 外苑東通りを北側から六本木の交差点に入る。高速の下を潜ってそのまま道に沿わずほんのちょっと西側に進路を取ると一通の小さな通り、坂の名前の記した標柱が建っているが坂の名前は忘れた。道の脇には放置自転車・バイク、配達途中の…

松本英子 『荒呼吸』

こんな、血みどろ映画とか人殺しそのものとかキチガイとか神社とか、キーワードだけ拾ってたどり着いても期待した情報が全く集まらず下手すれば大変不愉快な思いをして帰られているであろう訪問者が多そうなブログに、このように「癒し効果満載の漫画」とし…

『食人族』

VHS版の『食人族』のパッケージには、柱に縛り付けられた首と腕のない女性の姿が描かれていた。当時実家の近所のレンタルビデオ屋では、レンタル開始直後からこのビデオはAVの棚に置かれたりSFの棚に置かれたりで店内の扱いが定まらず、最終的には何故か…

『デイ・オブ・ザ・デッド』

道行くゾンビをすいすい避けて、やっとこさ辿り着いた軍の検問所。時既に遅し駐屯している軍人は既にゾンビ化、虚ろな目と何故か慣れない手つきでプルプル震えながらM16乱射してる「キチガイに刃物ならぬゾンビに火器」のシーンに妙にウケる。

『とむらい師たち』

好きなシーン。主人公の「ガンメン」(勝新太郎)がデスマスク作成のため、遺体の顔面に向かって「はっ、ほっ、はっ、ほっ」と気合いを込めながら石膏を叩きつけているところ。 デスマスク作成を生業とするガンメンは、父が隠亡であったことから幼いときから葬…

『怪談 蛇女』

タイトルに「蛇」「女」と付いて思い浮かぶのは「フロイトの蛇」。作中にそんな期待に沿うようなシーンと言えば、小作人の娘(賀川ゆき絵)を手込めにした挙げ句自殺に追いやって自身は花嫁(賀川ゆき絵)もらった地主のバカ息子(山城新伍)の閨中、腕に抱いた花…

『丑三つの村』

昭和十三年に起こった「津山三十人殺し(「津山事件」よりこちらの方の響きがそれらしい)」を題材に、事件の当事者である都井睦雄(作中「犬丸継男(古尾谷雅人)」)を主人公に、事件のきっかけとなる出来事から実際の事件まで順を追って描かれている。 題名の「…

『武士道残酷物語』

建設会社に勤めるサラリーマン飯倉進(中村錦之助)の婚約者京子(三田佳子)が自殺を図り病院に運ばれる。意識のない婚約者に付き添いながら飯倉の脳裏に浮かぶのは、以前読んだ先祖が残した代々の日記の記述。そこには彼の先祖達がその身を賭して体現した世に…

両眼のない眼、百頭女は秘密を守る

『フロンティア』

日本の場合、悪い事した連中が、逃亡の途中に立ち寄るのは山奥の鬼婆の家。肝を取られるため皆殺しにされる。中国となるとちょっと進んで(?)食堂になって、山ん中だろうが街中だろうが場所関係ない。貴重な素材で作られた饅頭に、お客は思わず舌鼓を打つ。…

『「異界神話」出版記念トークライブ』 於ロフトプラスワン

題の如くオカルト系書籍の出版記念イベント。主客共にそっち系の人々が集う中、何と行っても目を引くのはゲストの大槻義彦早稲田大学名誉教授で、前半はオカルト否定派の代表格である大槻教授らとと肯定派の論客山口敏太郎さんらによる討論。 実はトンデモ学…

『オメ☆コボシ6』於ロフトプラスワン

防災月間ということで、その手の行動者に非常に造詣の深い平山夢明先生からいくつか対策を。「夜道に女性が一人で、携帯メールを打ちながらipod等のポータブル音楽プレイヤーを聴きながら歩かないこと。道端で裸で寝ているようなモノです。特にプリウス等の…

『忘八武士道 さ無頼』

時代劇である。が、ただの時代劇でない。所謂東映ポルノ時代劇である。わざわざ時代劇にする必然性というのは日本人の心だから? で、時代劇にはお約束の「時は天保〜年、オランダ商人の〜は更なる商取引の拡大を願い出るために妻を伴って江戸へ向かう途中、…

いい人でした、たぶん

仕事上で会った弁護士から「勉強不足なのでそこの所詳しく説明して下さい」とか言われてイヤミに感じてしまうのは自分の性格が悪いせい。

『77BOADRUM』

2007年7月7日、ボアダムスが音頭を取ってニューヨークのブルックリンで行われた77のドラムによるライブパフォーマンスの様子をそのリハーサルの様子から追ったドキュメンタリー。 中心となったボアダムス始め、史上初の77人に参加する出演者達のリ…

『片腕マシンガール』

ああ〜、忙しさにかまけて結局観るのがこんなに遅くなってしまた。もっと早く観てれば何度も何度も観に行ったのに〜。 アミ(八代みなせ)の装着するマシンガンがクラシカルな造型してるのが結構なツボなんだけど、僕的にはマシンガンよりチェーンソーかな。保…

『ワンダーJapan(8)』

私のような田舎者にとってまともに目を合わせられない程恐れ多い東京人をも鼻でせせら笑う住民が大挙して住んでいる街がこの日本にあるという。なんでもそこは実は未だに日本の首都だという。天皇さんは一世紀ほど東京に「御幸=仮住まい」中なのだという。…

その七十七 那須郡那珂川町盛泉『温泉神社』

経験上、「温泉神社」の名が付く神社の境内に温泉が湧いていたことはない。この神社もご多分に漏れずそんなもの湧いてはなく、温泉どころか手水桶に水も張られてない、何処をどう見ても寂れてあまり手入れされていない神社ではあるが、その割にはやたら立派…

丹下ジムは橋の下。うちの地元の駅前に潰れたボクシングジムの跡があり、この間の大雨頃から雨が降ると真っ黒な顔と服したホームレスが雨宿りをするようになる。ジムの柱に橋脚、似たような柱を持つ歴として地上に建つ、こんな柱のジムに寄りつく人は希だと…

『この自由な世界で』

階級社会+新自由主義。え?この国の何処にチャンスがあるの?

両眼のない眼、百頭女は秘密を守る

『NO FUTURE』

ところでクィーンが好きな俺がこの映画を見に行く理由は何故だろう? 何度観てもマルコム・マクラーレンの詐欺師振りに惚れ惚れしてしまうのは何故だろう? インタビューの最中にいびきをかきだし、「どこからどう見ても思いっきりのビッチ」以外の褒め言葉…

副業同士

『スカイ・クロラ』

「ようこそ、私は草薙水素。あなたを待っていました。」エンドロールが始まるなり劇場を後にしたせっかちさんへ、残念でした。映画が好きなら映画は最後まで観ましょうね? さて、もう大分昔のことだと思うが、小学校の卒業文集の「将来の夢」の覧に私は「大…