2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

その十四 流山市中 『江戸川八十八番札所 六十一番 大師堂』

ところで、『江戸川八十八番札所』、今でもすべてそろっているのだろうか。『七十番』より程なく、同じ街道沿い、北と西を道に面して、畑の角に鎮座。「六十一」と「七十」、その間の欠番が大変気になる。 けど辺りが開けていて見晴らしがよいなぁ。そんなお…

その十三 流山市中 「旧長福寺 愛染堂」

この場に鎮する強面の明王としては、突然にして森を開き目の前に現れた高架の線路、まさしく青天の霹靂であろう。それにつられて周りは宅地造成の準備中。廃寺跡に、愛染明王、六地蔵、大師堂、古くからのお墓、地元の人々が荒れるに忍びなく改めて整理し、…

一番寒かった場所

「空は晴れてるのに吹雪いとる。おかしな天気や。」この場所で発せられるおっさんの言葉、時に強い説得力がある。この地域に足を踏み入れてから、確かにおかしな天気。そして、寒い。物凄く寒い。晴れているのに。 明らかに、観光客には場違いな場所。人を喰…

その十二 流山市芝崎 「江戸川八十八札所 七十番 圓徳寺 大師堂」

隠れるように、茂みに覆われて、道路からはわからない。入口の小道は木の枝で覆われ、暫く誰も入った様子もない。入口近くに「芝崎村」と刻まれた道祖神、その後ろをよく見ると薙ぎ倒された「圓徳寺」の石碑。辺りを見回しても伽藍らしき建物は見つからない…

天も人の上に人を造る・・・偉人の言葉より

それを求むるにその基準、いささか厳しすぎるのではなかろうか

雪のなは

だいたい8時頃に京都に到着すれば、それから新幹線を乗り継ぎ午後からの仕事に間に合い、またその日を京都見物に当てるとしても結構余裕を持てる、九州発「なは」「あかつき」は、今もって非常に使い勝手の良い寝台特急である。無謀な平日の九州強行、飛行…

その十一 流山市芝崎「祭神不明 藪の中の祠」

十一社目にして遂に奉り主のわからない祠。下手したら個人の敷地の個人でお奉りしている社かも。 場所は、車ががんがん通る県道沿い、小高い丘を登りながら道は雑木林に突入、周囲は鬱蒼、周囲に気を配っていなければ普通に歩いていても見過ごしてしまう程の…

その十 さいたま市見沼区風渡野 「天神社」

旧国道16号こと県道2号さいたま春日部線は、市内は元より県内でも有数の交通量を誇り、尚かつ歩行者始め弱者に全く優しくない。とにかく市街地と市街地を結ぶことのみ目的、とりあえず引いてみた、あとヨロシクみたいな二車線最低限の車道の幅、市内主要…

拾遺 流山「武生」街道

この千社札奉納が目的の巡礼を始めたそもそものきっかけは、いつぞやの日記 に記載したように、漫画家松本英子さんの『ステキな東京魔窟―プロジェクト松』 に描かれる松本さんの「お稲荷様巡り=お稲荷様への深い愛」が私の中にずいぶんと長い間封印していた…

『変態村』

季節感感じられない閉め切った部屋、風の音さえ聞こえなければ春と何ら変わらない日溜まりの中でうとうとしていると、何故かこの映画のワンシーンが夢に出る。昨夜、なんだか似たようなシーンを見た気がしたので恐らくはその続きなのだろう、ゴルゴダの丘よ…

その九 さいたま市大宮区堀の内町「白山神社」

住宅地の中、なんだかこの場所だけ切り取られたように存在するお社。家々に囲まれて、一つ向こうの様子さえ分からない街並み、この場所に来ると家々に隠れていた向こう側の様子が突然開かれ、日の位置によっては急に光が射し込んできたように感じる。開かれ…

審判はしかるべき場所にて

その八 さいたま市西区飯田新田 「稲荷社」

所沢新道を大宮から北西へ、治水橋を渡ってすぐ、飯田新田の交差点。ここで立ち止まったのはそもそも神社が目的でなく、文言の気になる看板があっため、後でなんかのネタに使えると思い、撮影のためバイクを歩道に止めたところ、民家の間を抜ける細い路地の…

抜け毛の妙法

職場は違うが同職の、色々お世話になっている先輩と久々に話す機会。その先輩なんだか髪の毛が大分後退。思い当たるところ「歳」と「ストレス」が原因だそうな。 これでも私、半年くらい前まで抜け毛が大変気になっていたンです。気付かれないようにしており…

その七 さいたま市西区飯田 足立神社境内『十二ヶ所神社』

大きな神社は大きな神社なりの楽しみがある。参拝客の多さがそのまま霊験の灼かさに繋がるとは思えないが、多くの人で賑わい、少し見えにくい神霊の御利益よりも或いはドロドロに渦巻いているようにさえ見える「周縁」の世俗的意味合いの強い御利益を見てい…

警察に二度事情聴取された日

別に好きでされたんでないですけど。 とりあえずバイクやられて半壊。その瞬間はやっぱり「あ、sans-tetesさん死んだ」って思ったところが、なんか暴走気味の自己愛を現してて今思うとすごく恥ずかしい。それでもって立ち上がれることがわかると自分の身体よ…

キリンジ『ペイパードライヴァーズミュージック』

どうも、私の音楽の趣味に関して大変な偏りがあり、或いはその考え、甚だ偏狭である事、これは否めない。歳を取ってくるとなかなか新しいモノに馴染めず、古くから馴染んだモノに、例えそれがこの上なく時代遅れで陳腐と評されようと、最後は固執してしまう…

その六 富士見市上大久保 『笠森稲荷』

以前、この近辺を伝う土手を通ったとき、土手沿いになんかいい感じの神社(らしき建物)を見つけたので今度行ってみよ思って、なんだかバイクでウロウロしてみたい気分だった仕事帰りのこの日、行ってはみてみたものの、お目当てのお社(?)は見つからず。 辺り…

両眼のない眼、百頭女は秘密を守る

『ジェシー・ジェイムズの暗殺』

内容は題名そのまんま。に見えて、重要なのは最後半の「一見おまけの話」に見えるがさてどうだろう。作品の中では、「その結果」を事件が起きる前にナレーションで明かしてしまうことで、その事件に至る当事者達の心理を際だたせていた。無法者らしいむちゃ…

その五 さいたま市見沼区 『見沼弁財天宗像神社』

もう少し早く連絡が来ていれば、吹雪の中散歩を強行することはなかったのに・・・。日曜日、大型二輪卒業検定が雪のため中止になった事により、予定変更。私的には雪の中検定やりたかったのですが。おとなしく帰れば良かったモノの、それではあまり面白くな…

その四 さいたま市大宮区 すずらん通り沿いにある『稲荷社』

さいたま市が誕生した際、大宮の町はこれといった産業基盤を持たない浦和の町の植民地とされ、市の中心となった浦和の更なる発展と引き替えに、市の周縁となった大宮は「発展」から見捨てられる。大宮駅東口に広がる各商店街は、更に「自ら」見捨てられるこ…

目的を失うことは、ある意味において大いなる救いである。

その三 渋谷区渋谷 『御獄神社』

渋谷駅から西側、宮益坂を登ると青山通りにぶつかる。場所柄、ひたすらビルが林立する坂の途中、一カ所だけ鳥居があることに人々は気付かぬかのように通り過ぎていく。この場所にこのような鳥居が突然登場することに本来なら異様な違和感を感じるはずだが、…

『異常快楽映画 吉野朔美×平山夢明トークショー』於青山ブックセンター本店

色々差し支えあってロフトプラスワン通いは現在封印しているので、自然トークショーなるモノの参加もほとんどなく、トークショー自体大変久しぶりの経験。本日のイベントは、友人に誘われて、私とほぼ対極にあるような街青山で行われた、果たしてこの街に似…

その二 さいたま市大宮区 「天沼神社」

通っている自動車教習所への道すがら、途中にある神社。 モノの本やWEBによると、熊野系の神社で祭神はイザナギ・イザナミ・アマテラスの三神とのこと。恐らくここら一帯の町名由来となっていると思われる「天沼」の由来は、神社の東側にかつて存在した龍…