2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

政治的介入の詳細

忙しいを理由に「文化的活動」をサボりがちになるのはいやだなぁ。「文化の秋」にこれ見よがしに「文化的活動」をするのもいやだなぁ。「文化的活動」という言葉もいやだなぁ。 愛すべき、平凡なる日々よ。

大竹茂夫 (『物語の真っ只中』展より)

美術館へは、なるべく平日に行くことにしている。日曜日、入館するためのみに列を為し、やれやれと入館できたと思えば、お目当ての前にはこれまた黒山の人集り、吐息、人いきれ、そのまま絵画に移るのではないと思われるような化粧と香水の臭い。人の頭越し…

雨男

台風の中、教習。臭いカッパを身につけて、爪先までぐしゃぐしゃに濡れたこれまたくっさいブーツを履いて、大嵐の中ぐるぐるぐるぐる、浅瀬と化したコース内をひたすら回る。築100年のトタン屋根よろしく、雨水は容赦なくじゃじゃ漏れ、体は芯まで冷えて…

『草の乱』

教科書に載るような偉人はこの映画では皆脇役である。弱者の意地、それに沿う様に描かれる、乱の首謀者で唯一難を逃れた井上伝蔵の数奇且つ劇的な運命、そのいずれもが優しく、それこそ「民草の視点」で描こうとすることに重点を置こうとする神山征二郎監督…

ケンカのタネ

別に争い事が好きなわけではないのですが、やはり何らかのメリハリがあった方が人生楽しいですよね。その意味で日々「混沌」の状態にあるということは大変理想的な状況だと思います。時々。 昨日、「傷病手当金不支給」の通知が某クソ社会保険事務所から届き…

忙中

さすがに疲れてきて、朝、仕事に行く足を何かかが止める。 景気づけに・・・最近ほとんど開くことの無かったYouTubeを開いて・・・シド・ビシャスの「マイ・ウェイ」を観賞する。 バカした挙げ句、21歳でおっ死ぬのと、生きながらえて半分忘れられてて気付…

『大統領暗殺』

まじめなまじめなパロディ映画。構成は、数人の証言者のインタビューを重ねていくことで「事実」を少しずつ重ねていき、遂には「真実」に行き着くという、アメリカでよくありがちなドキュメンタリー形式。それ故に、リアルと言えばリアル。面倒くさいので監…

『追悼のざわめき』

「愛」があれば、「このような愛し方」も許されよう。何よりも、制作者のこの映画の登場人物に対する底知れぬ愛を感じられる。そして映画を観ている我々も、この映画に登場するクズ同然の無能力者達〜訂正、彼らを無能力者とは言えまい。「全てを自らの信じ…

ひ弱

先日、全速力のチャリからダイブ。肋骨2本也。 バストバンドつけて教習に勤しむ。握力無くてクラッチ握る小指が痛え。 つーか、課題がどーしても上手くできない。どんなミスしてもいつも笑顔の教官からいい加減にしろオーラを感じて大変ツライ。ホントに取…

『ひめゆり』

母方の大叔父が、沖縄戦で亡くなることで、私はこの世に生を受ける。兵卒姿で、何か言いたげな表情をした大叔父が、家の玄関へとつながる坂、ゆっくりと無言で登ってくる夢を、祖父は未だに見るのだという。我が血にとって、沖縄戦は因縁浅からぬ出来事であ…

『パプリカ』

精神分裂症者の、乱雑で周期性を持たず、騒々しい、全く意味を為さない、偏見に満ちた夢の具象化のシーンが好き。 原作知らない。から、この際ストーリーはどーでもよい。

My Melancholy+Google Earth

プチ鬱が昂じて、ついに誰とも顔を合わせたくなくなった昼休み、社内にあるなんだか用途不明なところ(福満しげゆきの『僕の小規模な失敗』に出てくるまさしくあんな感じの場所)に、ノートPC持って隠る。WEBが繋がるか不安であったが、なんとアンテナ…

『水になった村』

何が衝撃か。何もないところ、本当に何もないところで山の恵みだけを頼りに、いや、「だけ」ではない。十分すぎる山の恵みを頼りに生きていける。都会であろうと屋根のない場所に放り出されれば三日も生きていける自信のない私にとっては信じ難い。 2度目の…

『花の夢−ある中国残留婦人−』

国家が犯した犯罪に翻弄され、過酷な運命をたどったある婦人の話。間違いなく、我々はこのような人々の涙を土台にして立っている。要するに悲惨な話である。 ところが。この映画を観終わった後、私の心を揺るがすのは、過酷な運命をたどった人々への同情、あ…