2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

手術記のようなモノ その1

まず、手術着というのが大変間抜け。一見、膝まであるワンピース。当然刃物を直で入れるため手術着の下は素肌。パンツのみは手術室まで履いていくことを許される。背中は上から下まで割れていて、2カ所ほどついている紐を結んで固定。ただし背中はほぼ丸見…

手術記のようなモノ その2

気付いたら終わっていました。夢も見ない。そんなもんです。 目覚めて両親(?)の声。「痰を出せ」。ノドに意識を向けるとかなりの違和感。喉だけでなく体のあちこちにいろいろな管。まあ、どんなに管付いてようが体動かせないうちはあんま関係ないけど。ただ…

さて

手術前。いま流れてる音楽はジョイ・ディビジョン。どうかという意見もあろうが、「避けようのない現実感」という意味ではクィーンではなくジョイ・ディビジョン。クィーンはファンタジー。帰ってきてから聴こう。 永久に離ればなれになる腸との別れの時間を…

自己愛の権化その3〜我がローズ・セラヴィ〜

5月22日の続き。一応。 ほぼ手術をする方向を決断した時、最初に思い浮かんだことは「諸々の不都合」。或いは仕事、或いは家族。・・・人によって。 最初に思い浮かんだことが「不都合という負のカテゴリー」だったことは、ただの性格だろう。もっと、人…

神秘珍々ニコニコ園橋本園長の言葉から

知る人ぞ知る、埼玉県東松山市が誇る偉人。今回この記事を書くに当たって初めて知ったのだが、本年3月に亡くなられたそうで、園の方はその半年程前に閉鎖、秀逸のお宝と建物は既に撤去されたとのこと。合掌。私が訪ねたのは平成13・4年頃で、園長の橋本…

自己愛の権化その2〜某作家〜

誰も憶えてないだろうが5月4日の続き。 始めに断り。以下話題として述べる三島由紀夫の事について、筆者はほとんど知らない。はっきり言ってその著作さえまともに読んでいない。そのため以下は筆者の想像。妄想といって良いかもしれない。あしからず。 平…

「よそう、夢になるといけねぇ」

と言うより、夢という事にしておこう、今日の話題は。職業柄差し支えあるといけねぇ。 テレビは見ません。何度か話題にしているので、御存知の方は御存知でしょうが。そのため本日のお話、通じるのものか自信がありません。と言うか、そういう問題でもないの…

『ラビリンス〜魔王の迷宮〜』

家にはテレビがない。そのため「何かやりながら何となく、テレビ放送を流している」代わりに「何となくDVDを流している」事が多い。時に映画、時に音楽。ちなみに今、ブログを書きながら「ロイ・オービソン『ブラックアンドホワイトナイト』」を流している。…

長旅

本日、地球の裏側から海を渡ってはるばると届く。パイレーツ・ブーツ メイド・イン・イングランド。かっけー。自分の足に合わせるため、履いたまま寝る。 『エド・ウッド』の撮影現場に何故かお邪魔する自分。ジョニー・デップもちゃんといる。あの、「ベラ…

ガメマック

先日の新聞に、マクドナルドのクーポンが挟まっていた。 いつも利用させてもらっている身でこんな言い方は何だが、色とりどりのジャンクフードの数々に観てるだけでも腹がふくれてきそう。その中に、「メガマックの兄弟登場。請う御期待(適当)」に近い文面を…

幸運

我々の世代で定職を得て、このようにのほほんと暮らすことの大変な幸運。家庭を持つその先輩はしみじみと語る。本日は、世代としてずっと後輩の送別会。その子、一人称を「自分」と称していた。

『ローランサン展』於鎌倉大谷記念美術館

訪問日は先日の記事と同日。 まず、美術館の佇まいを。 もうそろそろ慣れてしまった感もある、「お金持ちの旧邸を、維持管理のため施設として利用」された典型的な建物。ああ大金持ちだなぁ、位の感想。屋内、時間が早かったせいか他に客はいない。元々閑静…

『特別展 清方の美人画』於鎌倉市鏑木清方記念美術館

幸いにして?と言うべきか、通院の関係で神奈川に多少の縁が出来、また大病院特有の気まぐれな診察時間とも相まって、一日の内、実際に必要な時間以外の半端な時間が生まれてしまう。今回はその半端な時間をこのような形で利用させてもらうことにする。 直接…

『モディリアーニと妻ジャンヌの物語展』於Bunkamuraザ・ミュージアム

特に、「これを観よう」と思って行ったわけでなく、映画の時間待ちの間に入ったのが縁。はっきり言って何にも知らないで入りました。 何と言うか、モディリアーニの描く「瞳のない」肖像画がどうも。なかなか良い。モデルの内面が毛穴から噴出して本体を包み…

『星影のワルツ』

何の予備知識もなく映画館に入り、なおかつ漫然とこの映画を観続けても、いつまで経ってもその意図するところが解らず、最後までただただ戸惑うことになるだろう。私の場合は、作中「喜味こいし」という依代がいたおかげで、いつの間にか感情移入されてしま…

『面白漫画倶楽部〜3〜』於ロフトプラスワン

毎回行ってるイベント。文字通り今回3回目。人気が出ていると言うことで、かなり早いペースで第3回。会場もなかなかの盛況。 紹介された漫画の中で、私的に「呪われた巨人ファン」がやはり一番気になる。再出版時に関わった鶴岡法斎が本気で怖がって作成時…

『クイーン』

トニー・ブレアが退陣を表明する記事が載った新聞が出た日にこの映画を観たのは全くの偶然。 内容について、特にダイアナ王太子妃の死を巡ってのロイヤルファミリーのメンバーそれぞれの反応がそれぞれ事実に基づくモノなのか、よくわからない。当然フィクシ…

『ジュビリー』

封切り時観れたわけはなく、当然DVDにての鑑賞。購入の際、パッケージに書かれた監督名〜ディレク・ジャーマンの名前など知らず、その他キャストもほとんど存じ上げない。かろうじてリチャード・オブライエンを知っていた程度(もちろん『ロッキー・ホラー…

先日の鎌倉行で少し反省

小田急線片瀬江ノ島駅から江ノ島方面を目指そうとすると、駅を出てすぐに現れる目の前の橋を渡るのが最短の経路となる。橋から、間もなく眼前に近づいてくる江ノ島を望むべくその方向を眺めると、橋を渡って対岸、橋のすぐ右側、護岸上に「視力検査測定器」…

検査前夜

本日体調不良につき、記事に手抜きあり(本日も?)。ご了承。 で、体調すげぇ悪いのに、明日の下部消化管内視鏡検査のための前処置を行う。ご経験ある方は十分御存知とは思うが、内視鏡での腸内見栄えを良くするために下剤でもって洗い流す。悪くない腹を無理…

猫三尊、お友達付き

ああ、可愛い。脳がとろける。いつ見ても。 我が家に増えた三匹。そのうちまたお嫁にやらなければいけないのが悲しい・・・。しばしの団欒の時を。 ところで浦和にウサギが守護神?の神社がある。神社の名前「つき」という音からの連想でそういうことになっ…

自己愛の権化

「『少女コレクション序説』という秀逸のタイトルを考え出したのは、自慢するわけではないが私である。おそらく、美しい少女ほど、コレクションの対象とするに相応しい存在はあるまい、と考えらたからだ。・・・(中央公論社刊 中央文庫 澁澤龍彦著『少女コレ…

『鬼畜大変態』於浅草東洋館

真面目な落語記事っぽくレポートしてみよう。 毎回意欲ある前衛的な面々が集うこの会、他ではお目にかかれない演者・演題ということもあり、なかなかの盛況振り。本日もほぼ満員の会場は席と席の間が狭すぎて移動に手間取るほどであった。 さて、演者は出演…

草を刈る

正確には「除草」。文字通り庭に除草剤ぶっかけて生えてくる雑草を根こそぎ枯らす鬼畜の所業。実行後半年間、その場所は砂漠の如き有様になる。 庭を手入れする人が誰もいないので、ほったらかしにすると、夏の盛り、2メートル近くに成長した名前のわからな…

改名、「林家木久扇」

趣味として、興味の対象として、この世界から離れている間、落語の世界の構図も大分変化したようで。なんだか落語ブームなんだそうな。あんなもんが?それとはあんまり関係はないのかもしれないが、私的に「断絶」状態の大名跡が復活している事に大変驚愕し…