「よそう、夢になるといけねぇ」

 と言うより、夢という事にしておこう、今日の話題は。職業柄差し支えあるといけねぇ。

 テレビは見ません。何度か話題にしているので、御存知の方は御存知でしょうが。そのため本日のお話、通じるのものか自信がありません。と言うか、そういう問題でもないのだが・・・

 某局でやっていた(「今でも!」〜油すまし風〜)『24時間テレビ・愛は地球を救う』って、まだやっているのか?と言っても私自身、ほとんどまともに観たことがないので構成自体よくわからないので適当に。なんか、「誰か一人選んで番組開始から終了まで走らせ続ける」みたいな企画があったような気がします。何故かその回で走者に選ばれたのは○武さんだったんですよね。何ででしょう?
 ともかく番組がスタートするや否や、都内のあまりに段差の多い道路事情にものすごい悪戦苦闘するわけです。初めから視聴者の視線を釘付けにするわけですね、○武さんは。でもさすがに得意とする平坦な道路が続くと我が意を得たりとばかりに微動だにしない不動の姿勢でペースを上げてタイムを延ばすわけですね。
 それで調子に乗ると車椅子のモーターがトラブルを起こすわけです。ナレーターが「ここで予期もせぬトラブル、もはやリタイヤか?」とか言って煽りながら。でも、通りがかった人がたまたま特殊技能を持っていたおかげで見事モーターは復活、涙ながらにロードに復帰するんですね。当然、視聴者と会場に感動の涙を誘います。番組一番の山場ですね。
 やがて番組も終盤、遂に会場を射程に入れながら、時間内に届くか、間に合うか、いよいよクライマックスに差し掛かります。過酷な状況を良く耐え抜いた電動車椅子、もはやその耐久力は限界に達し、モーターの熱は高温となりまるで火のようです。シートを伝わってくる熱に耐える○武さんの目には涙がこぼれます。いつの間にか、周囲には状況を聞きつけて居てもたまらず駆けつけたボランティア達が、○武さんの行く手を遮る段差に板を通して、さながら「どこでも自動バリアフリー隊」のようになっています。
 そして最後の難関「テレビ局内の押してもなかなか来ないエレベーター」を無事乗り越え、テーマ曲で盛り上がる会場内に到着、木霊する○武コールの中、息も切らさずその口からついて出た言葉はやはり、「               」。

 と言う夢を見ましたとさ。今更誰も信じてくれまいが。そういうことにしておいてくれ。

 などという記事を、入院初日のブログに載せる様なヤツは、間違いなくロクな死に方はしないと思う。