お役人の思考って本当おもしろい。

 本日も長崎市長銃撃事件に関連した話題を。不謹慎ではあるがバカバカしくて思わず笑ってしまったネタを。まあ、選挙戦最中、投票を目前にしてこのようなことになるとは前代未聞のことなので、お役所得意の「前例」と言ったモノを引っぱり出せないということもあるのでしょうが。
 期日前投票にて既に投票された票のうち、「候補者伊藤一長」に投ずる票はすべて無効票となるのだそうな。まあ、候補者が死亡してしまいいなくなってしまったのだから、いない候補者に投じられた票が無効になってしまうことは当然と言えば当然。
 では、「期日前の投票時に予想しなかった事態」に遭遇したことで「結果的に無効票となってしまった票を投じた」有権者は「権利の行使を行ったこと」にならないから「もう一度投票が可能」か、と言うと、「例えどのような原因による結果の如何」が生じようと、「既に権利は行使している」と見なされ、「2回以上の投票は認められない」のだそうだ。
 恐らくはほとんど想定してないケースではなかったのだろうか?今後の議論の余地はあると思うが、とりあえずは現在の所の総務省としての公式見解とのこと。
 で、おもしろい、というかおかしいのはここから。誰かが質問したんだか、聞かれもせんのに総務省の側で余計に用意したのか、こんな妙な例を挙げて「原則」を強調していた。「もし、期日前投票に補充立候補者の名前が記載されていた場合、有効票となりうる」・・・。まあ、先程の理屈から考えれば確かに筋は通っているような気がするが、根本的な所でおかしいと言うか異常だろ。何でまた「お堅いお役所=総務省」がこんなホラーでSFチックで陰謀めいていて、なんだかお役所の見解としてはどっかずれてる回答を用意したのか?省内の或いは他の誰かお偉いさんがおもしろがって言わせたのか?本当に頭の良い人の考えることはよくわからん。
 もし、期日前投票の票の中に補充立候補者の名前があった場合、すげーこえーよ。2000年アメリカ大統領選挙より怪奇。銃撃した犯人は「愉快犯」という扱いになるんだろうか?2ちゃんで神になるかも。
 議論の余地あるだろーが?少なくともこの例えを出した総務省の見識に対して。まあ、おもしろいから良いとしてしまえばそれまでなんだが。