ひまつるみ

 月並みな例えで恐縮なのですが、カプセルホテルってモルグに似てますよね。モルグよりも若干広めで自分で這い出てこなければいけない分モルグの方が便利ではあるのですが、けど、あん中で横になっているとその内頭の方からプシューって毒ガスが出てきてそのままこの世とおさらばしてしまっても不思議でない感覚で眠るのはたまらなく楽しいですよね、人並みにいびきがうるさいのはたまに辟易しますが。

 用っつったって、朝から飯食わないで病院行ってケツ穴から内視鏡突っ込むだけなんだから超満員の湘南新宿ラインめんどくさいし寝れりゃあいいやということで一泊したのは横浜市内の某カプセルホテル、最寄りの駅ちょっと無理して国道。早朝にここらをウロウロするのなんて地元民でもなければあり得ないことなので、5時過ぎには宿を出る。
 澱んだ水に錆びた船体が朝日に映えて清々しい鶴見川

 梅雨の幕間は晴れ舞台 

 休日日中、物好き専用の鶴見線しか知らない余所者にとって結構本数の多い鶴見線はそれだけで新鮮、鶴見川からすぐの国道駅

相変わらずです。

変わり様がないと言いたいところが立入禁止空間が増えてます。朝から元気、釣り船屋。鶴見駅下でお日様迎えるは飲み屋でなくて釣り船屋なのです。

 焦らんでもヨイのだけどついついいつものクセで停車の気配に駆け登る階段。

 浅野駅。どーでもいいけど「国道」を方面として紹介するのは間違いの元だと思う。

 構内スズメ多し。後ろのおばちゃんは地元民なのか何度電車がきても乗る素振りを見せず、ずっと本を読んでいた。確かに落ち着きますもんね、天気も良いし。

 陽はもう高し、海芝浦。

 キラキラ。 
 
 陽に照らされて、青い青い海と広い広い空。思わず深呼吸とかすると確実に体に悪いと思う、世界に誇る京浜工業地帯。

 そしてTOSIBA。駅ではあるが社有地でもある、健康増進法適用治外法権地帯、出社前タバコ吸い放題の紫煙天国

 まだ公園は閉まってました。それにこんなに早いと警備員の視線がイタイ。

 行き交う船も武骨で格好良い。

 ここも東芝領内、新芝浦。

 人多い。ここに部外者(自分)がいるのってホントあり得ない。

 ブームは一瞬

 運河と船、踏切にタンク、そして駅舎。

 車窓から見える、「用途が解らない」と言うだけで異様に素敵な景色。


 この先、いくら何でも「石油」駅はヒドイと思う

 「なんだか知らないが今日もがんばるぞ〜」「うぉ〜」 扇町

 人より熱心な駅員が待機

 ネコとヒトと列車の今日のため見張りは怠らない

 「異常な〜し」

 「ってそっちじゃねぇよ」

 「さて乗客も粗方降りたことだし」

 「帰るとするか」