タマには現実な問題を

 友人に誘われて、17日に東京・砂防会館で行われた日本文化チャンネル桜主催、「10.17 日本解体阻止!! 守るぞ日本!国民総決起集会&デモ − これからの日本の行方を考える −」に行って来ました。のほほんと妙な場所行ったり、神社仏閣巡ったり、映画観たり、ネコの写真撮ったりしていても、現実に立つ根本の土台がツブれちまってはそんなコトもできなくなるわけで、今私に持っているのはその程度の危機意識でしかありませんが、同志3人と共に行って参りました。つまり自分のことしか考えないで保守の集会に行く私はたぶん次の世代からは国賊呼ばわりされる悪人です。そんな悪人はずっと現実感のない記事でも書いてろとおっしゃられる方は、この記事はトバしてください。

 まずは講演の大まかな目的は、鳩山民主党政権誕生によって野党どころか政策決定の底辺に置かれることとなる所謂「保守系議員」の方々が民主党政権の行おうとしている政策の危うさ、その政策決定過程の不透明さを指摘、特に「友愛」の名の下に行われる対外政策がいかに日本国の国益を損ねるかということについて語っていました。
 登壇した方々の主張はそれぞれのフィールドとする得意分野に依るため、「保守・右派としての主張」と「民主党への批判」がゴチャゴチャに並べられていた感もあり、例えば保守系新党の必要性を訴えるかと思えばこれから現実に予想される民主党の日本の国益を損ねてまで進めようとしている外交・内政政策への批判、更には戦後日米安保体制の打破、もしくは中共の軍備拡張政策への対抗のためストレートに憲法改定・核兵器保持の主張、民主党支持母体ともなっている日教組批判と政権の赤色傾向への批判、果てはこんなとこでも吐露、拉致被害者家族会の内紛振り等、全体として見るとまず何処から攻撃すべきなのか解り難い感もあり、つまりこれが「弱体化」した保守・右派の現状なのかな、とは思いました。鳩山民主党政権運営、政策に小学生でもツッコミを入れられる齟齬が多すぎて、何処から攻めて良いか判らない、何処からでも攻められると言う現状はよく判るが、目標を絞って一つずつツブしていかなければ、もはや真実を伝える用を成さない、どっかの御用組織と化しているマスメディアが味方に付いている民主党の政策への攻撃はうまくいかないと思う。取り敢えずの目標は所謂「外国人参政権」問題がタタキ易いのでは? 普通に考えて憲法違反だから普通に考えればツブしやすいハズだから。まあ、国家として普通の体を成していないのが今の一番の問題でもあるんだけど。そんなことやってる間に冗談抜きでツブれかねない予算が組まれてるし。

 その後、外に出てデモ。ルートは砂防会館を出て一旦青山通りへ。その後最高裁判所の脇を曲がって(道路越しに民主党本部)甲州街道へ。そのまま四谷駅で流れ解散。警備に当たるお巡りの内、若いのは任務に忠実すぎて余裕が無いのに対してベテランのお巡りは慣れてるせいか適度にデモをおだてる風も見せてさっさと終わるの促してた。そういえばさすがに民主党本部の前には公安らしき連中が立っていたけど、左向き政権になってヤツらの監視対象って変更あり得るのか気になる。

 現行の小選挙区比例代表制と言う選挙制度上に加えて未だに成熟していない議会制民主主義という日本の現状において、議会内の多数派以外の意見が反映される機会というのはほぼ皆無であることはこれからも変わらないと思うので、自分の入れた票が死票とされた有権者はデモに参加したり、インターネットに書く位しか主張をする方法というのは無いと思う。となると、デモっていう方法は重要視されてもよいはず。ところで、デモ中歩行者の多くからデモをデモを見る目に多く冷笑的視線を感じる。これは現在を生きる日本人が、嘗て盛んだった左翼運動の結果がどうなったかを未だに心に刻みつけ、その結果以前にも増してお上への政策丸投げ感を増しその結果少なくとも政治においては思考停止したままの現状を表すモノなのだろうか、などと格好つけて分析めいてみたところでたぶんその冷笑の8割以上はデモが交通渋滞の原因となっているコトへの冷笑だと思う。同じようにデモに参加しているのは、全てが全て右派的な主張に同調しているわけではなく単に現政権に対しての漠然とした不安のみを参加の動機としている人も多いと思う。だからね、「こんだけの人々が我々を支持している」と考えるのは早計だよ。色々話を汲み上げなければこの「支持者」の集まりなんて簡単に霧散するよ。そしてその勘違いに乗じて日本を破滅に向かわせているのが今の政権だと思う。