『黒蜥蜴(1968)』

 美輪明宏三島由紀夫、それぞれの役「緑川夫人」と「日本青年」へのノリノリ感はイヤでもスクリーンから見て取れるので、注目は中盤登場してすぐ退場した西村晃へ。敵と遭遇して格闘となるアクションシーンの冒頭、「パッ」と目の前のイスを横に蹴り退ける仕草が最高。ちょっとアクション見せた後に手首斬られて浴槽に沈められてそれまでしかめっ面で一寸たりとも笑顔を見せなかったのが最後ケタケタ笑いながら倒れてこれもヨイ(西村晃の退場シーンらしいといえばその通りなのだが)。