いせやのやきとり

映画観に、久しぶりに吉祥寺来たらやきとりのいせやがなくなっていた。知らなかった…
なんか、北口の方で仮店舗開いているらしく探し当てて突撃。見た目普通の立ち飲み屋。一人で、しかも一見に等しいので、問答無用でカウンターで立ち。うん、何物にも代え難き独特の雰囲気の面影がそこかしこに。特にあの、長い間煙にいぶされ所々黒く煤けてタレをつければ恐らく美味しく食べられるだろう品書きが以前と一緒。古い物の全てが全て、良い物として残した方が良いとは思わないが、これは残しておいて間違いなく正解だろう。ウラガンよ、間違いなくキシリア様に届けてくれ。あれは良いものだ。はい、実は「マ」好き。
用あって吉祥寺に通ったころ、間違いないと言うことでここにも通う。最初に見たときは物凄く強烈。たぶん全ての人が私と同じ印象を抱いたであろうから省略するが。当時、シアター下北沢で「幽霊vs宇宙人」という映画の企画があって、あんまり有名じゃない監督が集まって「幽霊」「宇宙人」をコンセプトにした作品を持ち寄るというもの。なかなか印象的な作品揃いであったが、なにより印象深いのがそのチラシで、当時当然健在だった旧いせや本店の前で複数の幽霊(の格好したモデル)が看板持って立ってたり、歩いていたりするもので凄くシュール。どんな状況でも絵になってしまう、デザイナーが努力してるんだかしてないんだか、反則的なたたずまい、なくなっても永遠に残るだろうモノ。