光差し、明るく映える真っ白の廊下

最近は、病院行くと車椅子が多くて。御老人が多く受診されているからというのもあるのだろうが、もはや院内になくてはならないオブジェのような存在に見えてくる。

どうせオブジェだったら・・・。

それにしても院内付属の車椅子は画一的な形・色で大変無粋。安っぽい合成樹脂が貼られた機能のみ重視の冷たい雰囲気は、未だにかつてのサナトリウムを連想させる。そのころの木製の車椅子の方が味はあるか?

診察室の前で横一列に受診を待つ車椅子。整然と並んでいるのは偶然か?持ち主の体を預ける背もたれはすべて同色、ビニール然として、タクシーのシートを連想させ、条件付けに吐き気をもよおす青。
それぞれ異なる色ならどうだろう?赤・青・オレンジ・黄色・緑・・・。マイ車椅子なら色ぐらい自由にさせてもらっても良いだろう。きっと、元気になりそうだ。想像して、頭の中に景色を浮かべながら自分の診察を待つ。

カート・コバーンがパフォーマンスで乗っていた花柄の車椅子に乗ってみたいな。