みんなががっこへ行けるのもけいさ〜つさ〜んのおかげですぅ♪

 先々日の日記で出てきた『おかしいぞ〜』という本、と言っても誰も知らないだろうが、実は今手元にないんです。本日はそのいきさつを。

 お好きな人にはたまらない、通好みの対戦格闘ゲームソウルキャリバーⅢ』。紆余曲折あってやっとこさ登場したアーケード版ではあるが、稼動当初からしてあまり見掛けないマニアックなゲームと化したアレだが、実は私、『ソウルエッジ』当時から愛用している、未だにやり続けている唯一といってよいゲームで、当然対戦も大好きなのだが、上記のように場所と機会に恵まれないのが大変残念なのである。
最寄りの駅の、あるゲーセン。決してクオリティの高い店とは言い難いが、ソウルキャリバーが対戦台で、何故か100円ワンコイン2ゲームという謎の設定。まあ、マニアックな人気に当て込んで仕入れたは良いが、予想以上のマニアックさに一般の客が全然プレイせず困ってしまった店の苦肉の策と言うところだろうか。私にとっては大変ありがたい環境で、ほとんど対人対戦を楽しむ機会はないものの、と言うかたまに乱入してくる初心者さんを泣き入るほどにボコにして、対戦できる奴を徹底的に潰しまくっている私に責任があるのかも。
というわけで、ほとんど私の専用台と化したその台で、いつか来る対人戦の為にコンピューター相手に延々と修行を積むのがそのころの私の日課となっていたわけだ。

 その日は、確か映画だかロフトプラスワンからの帰りで、なんかテンションが上がったまんまだったのでゲーセンで件のゲームをしていたような気がする。さっさと帰ればいいのに。
 私は外出時、必ず本を一冊持っていくことにしている。暇つぶしに備えてというのがその理由だが、スケジュールによっては全く本を開くこともない日も当然多いわけで、20キロの道のりの、ただ単に足腰を鍛えるためだけに鞄の中から私にプレッシャーをかける存在となることもしばしばである。が、その日はそれぞれ予定するイベントのつなぎが良くなかったのか、ゲーセンに入ったとき鞄に貼っていたのは読み終えた本だった。それが件の『おかしいぞ〜』。
 どのくらいやっていたのかな?今思えば怪しい動きをするギャラリーが確かにいたが、何の警戒もしてなかったのでその時は特に気にもとめなかったのですが・・・。
 「それでは盗難品の確認をするので鞄に入っていた物を教えてください」交番の取調室って言うのか、奥の部屋ってすっげーきたねぇ。そこで見かけはかわいいけどなんか口臭が臭いまだ新人っぽい婦警さんに話を聞かれた。「財布は入っていません。家の鍵と、デジカメと、マフラーと、本と・・・」「何の本ですか?題名を教えてください」「・・・」言えませんよ。親身になって話を聞いてくれてる婦警さんの前で「おかしいぞ、けいさつ・・・」それこそこっちがねぇ。とりあえず「創」ということにしておいたが、それでも知ってるオマワリなら十分いやがられそうなのだが、その時の気持ちは「あいたた〜」としか思えなかった。とにかく早くその場を離れたくて普段ならたぶんなんだかんだ言って拒否しかねない拇印の押印にもおとなしく応じて、内心は「お巡りさんごめん」という気持ちでいっぱいでした。こんな気持ちになることはホント初めてでしたね。
 ただ、お巡りさんに見送られて交番を出るときには大分冷静になって「ありがとうございました」とか言って頭を下げながら「ぜってー見つかるわけねぇ」とか心の中をむくむくと真っ黒いのが沸き上がってきてて、今思えばホントしょうがねぇ。私が交番を出るとほぼ同時に別の若者が「財布入った鞄盗られたみたいなんですけど」とか言って入ってきた。今まで他人事だと思っていたことが思いっきり身近であることを思い知り、何とも言えぬ屈辱感を持って家路についた。
 まあ、現場のお巡りさんは別に警察組織の悪事に荷担していると言うことはほとんどないのだから普段からもう少し素直に接しても良いとも思わんでもないが、やはり・・・いやなもんはいやなんだな。ノルマで職質しやがって、なんで日に3回も止められなきゃならないんだ。なめやがって、誰が協力するか。

 その時の被害で一番痛かったのは、「鞄」中身より、鞄が一番高けぇ。だから狙われたのか?警察での貴重な体験、世間に対してのよりいっそうの不信感、自分への誡め、にしても高い授業料だった。だから最後に言わせてくれ。「クソ野郎が。てめーにVivienne Westwoodの価値がわかるのか?気が付かないでどーせ中身だけ見た後鞄は捨てただろ、。バカが、ざまーみやがれ。」 犯人へ。

 ああいやだ。