遂ニ胡服ス

 人生に於いて、それまで培ってきたこだわりというモノは当然簡単には捨てがたいものではあるが、この度、遂にそのこだわりを翻す画期的出来事に遭遇する。
 「幼少の頃親に無理矢理履かされてその見た目と感触が恐ろしく不快のため、以後泣いて拒否する様になったタイツを、バイクに乗ってて膝の寒さに耐えきれないので、これからは履くことにしました」

 この出来事を史記の故事になぞらえ、鑑みれば、将来我が命を奪う者は自らの息子か。ならば今際の際、 瓶沙王の故事を思い浮かべながらこう呟く。「僕を冷たくしないで・・・」
 というような夢を見た。

 ところで、全タイフェチってどう考えてもよくわからん。