THE NO SMOKING ORCHESTRA『BLACK CAT WHITE CAT』『LIFE IS A MIRACLE』

 Unza Unzaの熱気が未だ冷めず、更なる刺激を求めて衝動買い。
 私、語学力ほぼゼロ。更にセルビア語の歌詞。よって歌詞はなんだかさっぱり解りません。ので、こないだのコンサートでもノーテンキに騒いでる最中「コソボは我々のモノだ!」とか煽られても何も考えず「イエーイ!」とか乗せられた口。
 それはともかく、2作品とも映画のサントラで、それが既に観たコトのある映画、当然の如くしょっちゅうフラッシュバック化する映像と切り離して観賞する事は難しい。歌詞わかんないから尚更。聴いてしまってから言うのもなんですが、もうちょっと時間おいて映画のイメージが薄れてから聴いた方が良かったかも。映画のサントラってしばしば、「映画が伴って初めて聴くに絶えうるモノ」「映画観なくても音楽だけで十分観賞に堪えうるモノ」って分けられる。私が映画の評価に引きずられて買ってしまったサントラは大抵前者で、時間が経てば経つほど「失敗だ〜」感が強まって聴かなくなってしまう。この2作品が後日私の中でどう評価が変わるか解りませんが、両方エンドレスで聴きながら寝ていても一度も映画の場面が夢に出てきたコトが無いので、結構私の潜在意識の中では既に切り離されてしまっているかもしれない。今のところ私は好き。
 本格的な「ロマ・ブラス」として聴くと抵抗はあると思うけど、バンドのコンセプト(?)である「ロック」色も程良くも混ぜ込んでいてそっちに免疫もってる人は結構すんなり入ってこれそう。「本格的ロマ・ブラスに至る入門編」として聴いても良いのでは。その場合は映画の背景の上でよりロマ色の強い『BLACK CAT WHITE CAT』がお勧めでしょうか。「サントラ」→「映画」と行っても面白いかも。その場合は『LIFE IS A MIRACLE』の方に初めに耳から入ったイメージと実際に映画を観た際のイメージのギャップが楽しめそう。