杉浦日向子『吉良供養』

 「犬・猫・家老ノ他入ルベカラズ」。華蔵寺にある吉良上野介の像はどう見てもビートたけしだ。ちょっと想像して・・・「フナじゃ、フナザムライじゃぁ〜」あ、よく似合う。タケ魔人様〜。
 純真な日本史板の住人だったら誰でも知ってる、あいつらがただの押し込み強盗だったってことを2ちゃんが出来る遙か昔に紹介した当作。「方や吉良家の『忠臣』は、その埋骨の地点さえわからない。曰く 大義悉くを滅す と。」との締めくくり、地味な作品ながらも杉浦さんの「優しき反骨」が大爆発していて私は大好き。なので、ギララをきっかけに、も一度読んでみる。