『マイマイ新子と千年の魔法』

 こう、子供のすぐ近くに気付かないで広がってる世界・・・農村と都市(社宅)の持つ生産・消費の対比であり1000年前の貴族と庶民の世界であり大人の男女の世界であり、たまたま「対」の関係が目立っちゃったけどそれを気付かずにいることで幸せかそうでないかは抜きにして気付くための鍵は言葉より行動なんだなぁと、そんな子供であることのみを以てして幸福とする日々を自ら捨ててしまった自分としては凄くうらやましいなぁ、と。一方で、貴伊子が「マイマイ」を手に入れて念願の世界へ足を踏み入れることとなったその時まさに新子とタツヨシが垣間見ていたのはまだちょっと理解しがたい大人の世界であって、この対比には物理的に幼き頃を取り戻すことが出来ない全ての大人への皮肉とも取れた。やだな、こう穿って見てしまう自分が。