『Dr.パルナサスの鏡』

 博士の鏡に飛び込んだヒース・レジャーが他の役者と入れ替わること(そしてそれによってヒース・レジャーとその代替が必要以上にクローズアップされてしまう詐欺のような構図が)の違和感が、前作『ローズ・イン・タイドランド』では完全に想像上の(或いは麻薬中毒患者の妄想?)世界として扱っていた「向こう側の世界」が本作ではほぼ実際に実在するように描かれている「ギリアム、成長の過程」のような違和感は、鏡の作り出す像が何故左右は反転するのに上下は反転しないのかが気になるかの如くであった。何書いてるかワカラン。