「中国大使館包囲 尖閣侵略糾弾! 緊急国民行動」

 本日は天気がよかったのでデモに行って参りました。
 流れとしては、都立青山公園にて集会→六本木方面へデモ行進→集会→中国大使館前で抗議行動→集会→解散、と云う感じでした。

 営団と言われていた頃千代田線にはよく乗りましたが、乃木坂駅で降りたのは初めての経験です。ホーム幅の狭い乃木坂駅は何となく妙な空気に包まれているのがよく解りましたが、その妙な空気を発している人々が悉く都立青山公園に向かう光景には少々驚きました。

 開始予定時刻より少し遅れて行ったので各分野論者*1の演説は始まっていました。それに合わせて公園内は黒山の人だかり、皆々自身で持ち込んだ、もしくは会場で配られた日章旗中共政府から漢族同和政策に伴う激しい弾圧を受けているチベットウイグル内モンゴルの「国旗」を持った人々の姿も。

 そんな中で続々と演者を変え演説は続きます。私の性分として、人の言うコトは有言実行のモノのみ信用するタチなので登壇者の皆さんの訴えも失礼ながら半信半疑で聞き流しているたのが正直なところです。小説じゃないんだから裏の取れない話を簡単に信用してはいけません。

 そんなこんなで不遜に受け止めた演説が終わるといよいよお待ちかねのデモ行進のはじまりです。この時点でだいたい2000〜3000人ほどのデモ参加者が見込まれましたので全体をいくつかのグループに分けての行進になります。後から聞いた話だと全部で7グループほど、私がいたのは4〜5グループの辺りだと思います。

 秋らしいキレイな雲が。

 行進の列は六本木通りに出てそのまま東へ向かいます。もちろんシュプレヒコールを上げながら。大都会の直中で言いたいことを大声で上げられるのはキチガイでもなければなかなか得られない経験、デモの醍醐味です。デモを醍醐味と表現する時点で多少不謹慎で乱暴な感大いにあるのですがこの際ですから乱暴ついでにこの一点だけをもって言えば、デモは娯楽になり得るのです。乱暴です。けど隊列は整然として進みます。

 六本木ヒルズが見えてきた辺りで列を整理する主催者スタッフが何やら情報を得たようです「前の方で何やら騒乱があったらしい」。デモに参加していてちょっとだけ警戒を抱き、小規模なら結構心躍る瞬間でありますが、隊中後方に位置するこの場所まで騒乱の様子は伝わってきません。こういう場合得するのは最前線ですが被害が出るのも最前線なのでそこのところは心しておきましょう。*2

 その後隊列は進み、六本木の東側にある小さな公園で一応の終着と云うコトでココで再び演説が始まりました。ここで「警察の確認」と云うことでデモ参加者「5800人」と云う数字が発表されました。本当のコトならエライ数字です。ところが別の情報(マスコミ等)によると「2800人」「3000人」「6000人」となんだか全く根拠のワカラナイ人数についての情報が錯綜しています。このまま行くと明日には数万人規模に膨れ上がってるのではないでしょうか? まるで南京大虐殺です。ちなみに現場にいました私の目から見てどうなのかと言われましても、私数数えるのが苦手なので「たくさんいる」としか報告できません、あしからず。

 どうもこの集会の最初の方で前航空幕僚長の田母神さんが演説をされた様だったのですが、聞き逃してしまいました。言いたいこという人の話は面白い、この人も例に漏れずお話も面白いのですが、残念なことをしました。
 集会後、名目は「各自」と云うことになっていますが事実上デモ形で中国大使館前まで抗議に行くとのコトで、再び列を作り始めます。

 ところがですねぇ、この大使館前まで続く列が一向に進まない。六本木通りの歩道半分を日の丸持った集団が占拠してだらだら進もうにも進めない状況。しばらく待っていると列の先頭に並び既に大使館前の抗議を終えたという連中がちょろちょろと隊の後方、我々のいる方まで戻ってきて状況を説明するに、「大使館前まで一般通行人のジャマにならない様なるべく細い列にするべく警察が整理している」が「手際がひどく悪く一向に進まない」のに加えて「肝心の大使館前ではいきなり五人ずつに区切られて早急に通り過ぎることを求められ」「何だか判らないウチに大使館前を通り過ぎてしまった」とのこと。そいつらは口々に「遅延を長引かせて参加者を疲労させる作戦」「列無視しろ」等、自身の不全感があるモノだからとにかく煽る。そして遂に知らないじじいが「いい加減にしろ!列を無視することなど出来るか!」などと一喝。煽る方も収まらず罵倒する、その内他から「何だおまえ在日か!」とか罵声が飛び出し一触即発、とまで行かずに適当に収まったがそれにしてもヒルズの前で「在日!」とか大声で怒鳴る混沌に面白いことこの上ない。  ヒルズの先を曲がっても延々、細い道に沿って日の丸の行列。沿道の小洒落た飲み食い屋なんかからはもうずっと風景が続くワケだ。もちろん列を作ってるこっちも多大な疲労。そんな中前方から無事抗議終わった組がお互いデモ参加者同士にすごい一体感が出来ているのを実感する様に励ましの声を掛けてきてくれる「もうすぐだ!」「あと300メートルだ!」ってトライアスロンかよ! 疲労進んで参加者もおやじ共を筆頭に段々とガラ悪くなり、警備のおまわりに絡む、婦警なら握手する、と段々キケンな様相を見せ始め

 秘技アコーデオン柵が登場して目標の近いのを知れば自然と元気に

 そして遂に

 雁首揃えて総本山。
 最大の抗議の場所であるココ中国大使館前では当初、警備の警察が5人組に強制整理、荷物チェックまでして終わらせる気あるのかの状態だったのらしいですが、主催者側の抗議でやや緩やかに。ただ速やかな移動は求められたましたが、別に礼状もっての命令でない任意の依頼に強制力があろうはずが無くなるべくゆっくりと歩みながら、頭上の中国大使館へ思う存分の「抗議*3」を。さすがに立ち止まることは出来なかったので写真はみんなボケてます。

 以上、公園出発から終了まで2時間半、最後になってエライ嫌がらせを受けた気分です。ただケーサツの連中も恐らくは上からのワケのワカラナイ指示に基づいて行動していること充分に察せられ、明らかに個人的に目を付けられて職質されるのでない限り、虐めるのもほどほどにしてあげようね。

 本来なら最後に今回デモの総括と来るところなのですが、個人的に思うことアリ詳しい総括はしません。案の定この場所がどんな状況だったかマスコミ媒体からの詳しい説明がなさそう、と云うことなので他の方が書いたり動画等で流されている様子を見て、知る権利が蝕まれているこの国にインターネットと云う媒体により思ってること言いたいことが自由に記せることに感謝します。

*1:もちろん右派保守系の人たちばかり

*2:「騒乱」の正体はどうも中共プロ市民二匹ほどデモ隊前で訳のわからない主張を書いた紙を掲げて座り込み隊の行進を阻もうとして一瞬にして排除されたコトのようです。ネットで写真付きで出ています。彼らの日給いくらかな?

*3:罵詈雑言とも言う