長崎市平瀬町「民宿つどい」

 肝心の場所なんですが、長崎市中心部から少し離れて南の方にあります。行ってみるとよく解るのですが長崎市というところ、公共の交通手段=路面電車・バスの便利さがハンパねぇので市中心部から離れていてもそんなに苦になりません。むしろ、市中心部離れても普通に傾斜のキツい住宅地、えれー狭いロータリーをすさまじい角度で旋回するバスの揺れ具合を堪能できて非常に楽しゅうございます。

 お宿近くまで来ているバスは何系統かあるのですがその内の一系統はお宿の目の前で下ろしてくれるのでこれに当たると非常に便利。少し離れたところで降ろされるバスでもお宿にお電話入れればお宿のご主人すぐにお迎えに来てくれるのでこれも非常に便利かつ親切。便利とは全然関係ないお話なのですがこちら方面へのバスを調べる際「土井首」とか「毛井首」とかやたら尻に首の付く地名が出てきてちょっと怖かったのですが、実際行ってみると何のことはない長崎市内では普通の住宅地のすぐ裏に船のドックがあるような素敵な*1街でした。更に脱線すると市内うろうろしていると行き先表示に「女の都入口*2」とか「神の島*3」とか書かれたバスというのも走っていて無駄にドキドキさせてくれたりしてこれぞ長崎ワンダー。

 いつものように無駄にあちこち歩き回っていたのでお宿に着いたのは日が暮れてからです。「つどい」さんは民宿と食堂、それとライブハウスとを多角経営されているらしく、週末はちょっと賑やかになるとのこと。私が利用させてもらったのは平日だったので鳴り物系の賑やかな催しは行っていませんでしたが、遠征に来たどっかの中学生運動部の団体さんがご一緒で、そっちの方の賑やかさはありました。到着時もうお食事のお時間でしたので付くや否や食堂に案内、団体さんは既に食べ終えた後で、「落ち着いてごゆっくりどうぞ」状態です。ちなみにお食事、お皿たくさんに量大量、ご飯おかわり自由につき漬け物豊富、その気になればいくらでも食べれてしまうと云う気っ風の良さ、これは食べ盛り共の合宿にはもってこい。味もおいしゅうございました。ただ気になったのは、案内されたテーブルの斜め向かいで先にお食事していたおっちゃん、こちらが要領解らず座っているとご飯よそってくれたり漬け物進めてくれたり、そのうち厨房に入っておかず持ってきてくれたり・・・ん? おっちゃんお客さんじゃないの?宿のスタッフさんなの? けど酒飲んでるし、なんだかよく解らん。別に不愉快ではないです。そのうちそのはす向かいのおっちゃんとは別に正真正銘のお宿のご主人らしきおっちゃん登場。気さくにいろいろ話しかけてくれます。別に不愉快でないです。この日は軍艦島ツアーに参加*4した日でして、そのことについてお話ししたところご主人感心する一方地元でも賛否両論、特にお役所が仕切ることについての是非が大きい旨教えてくれました。ううむ。

 お部屋行く途中、なんかいろいろな調度品。写真はなんかお雛飾り(?)。お部屋はふつーに和室です。潮風に吹かれすぎて疲れてたのでさっさと寝てしまいました。

 朝。窓からの景色。「住宅地の向こうにドック」と云うのは海なし県に住んでる身としてはとても新鮮です。海の近くというのもすがすがしく、かつ重機鉄骨の無骨さが何とも言えません。おまけに階下朝から猫がひなたぼっこしてたりなんか追いかけ回してたりと最早言うことなし。

(上のネコは全然関係ない、諏訪神社下に屯ってたネコども。どこ行っても行き当たる、長崎密かにネコの街)
 そして朝食。今度は団体さんと一緒でしたが今時珍しい体育会系っぽい引率の先生がにらみを効かせていたので悲惨なことにはなりませんでした。そして当然朝食も大量。
 朝食時、今度はおかみさんに話しかけられ、今日は女神大橋の方へ行く旨話したところ「じゃあウチのに送らせる」となんかすごく至れりで、これでこのお値段はすごくお得だと思う。そんなこんなでじゃあ、階下のネコでも見ながら支度すっか。
 で、準備してお金払って車で送ってもらって・・・なんとご主人「聞いてない」とのコト。「オレ用あるし・・・」おかみさん勝手に暴走! けどまあ大通りのバス停までなら用の途中なのでと言うことで改めて便乗お願いして・・・。
 車中もご主人と少しお話。やっぱりこのご時世、「宿は大変」とのこと。昔はこの先にある海水浴場に来るお客さんでシーズン中は賑わったけれど今時泊まりがけで海水浴に来る客はいないと云うことで、まあ確かにその通りです。せっかく食べ盛りのお子様達のための食事量なのに。

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なんかホームページ見たらご主人がトップだわ。がんばれ
       ↓
http://www5.ocn.ne.jp/~tsudoi/

*1:一部にとって

*2:別に女護ヶ島みたいなところではなく普通の住宅地らしい

*3:こちらはガチ、小さな教会がある

*4:http://d.hatena.ne.jp/sans-tetes/20090529