連休のシメはサイン会・・・『荒呼吸』4巻発売記念松本英子サイン会  於ジュンク堂池袋本店

 写真撮影不可だったので文のみ淡々と述べます。淡々とでもないですけど。長いだけであんまり面白いとは思えません、悪しからず。

 大体が私、池袋不慣れで知ってる場所と言えばほぼ新文芸坐のみと云うとこでしょうか。ただ会場のジュンク堂本店は何となく明治通り沿いにあることは知っていて、何故かと云うとよく電車賃ケチって何となく歩きたくて池袋新宿間を歩くことがよくあり、池袋を少し離れたところに確かそんな建物があったなぁ、と云うコトは何となく頭に入っておりましたので、抜群の判断力、行動力を自負する筋金入りの方向オンチを強烈に自負する私としては珍しくすんなり会場へ。この時開始まで約30分。

 電話予約の際にお店より指示された手順に従って、まずはサイン入れ用に予約した『荒呼吸』四の巻を購入して地階で並べとのコトだったので、その指示を何一つ守らずいきなり地階(会場)に行ってみました。階段に下りるともう、並んどる並んどる・・・すごく気合いの入りまくった同志の方々、感心です、ご苦労様です。
 と言うワケで会場の偵察終える。では自分もその列に参戦すべくまずは御本の購入をせねばと、地階のコミック雑誌も管轄している一階のレジへ・・・混んでるなぁ。さすが日本有数の書店だけあるわぁ、並ぶのメンドクせ思ってたら列は長いけど意外に裁けるのが早い。さすが日本有数の書店だなぁと感心しながら自分が並んだ途端列の動き止まる。これもなんだか自分らしいなぁと多分この時は勝手にへらへらしていたと思う。列の先のレジなんか見てなくても店員さんが勝手に捌いてくれるだろうと書店の入り口とかエスカレターとかぼーっと見ていたら、あら、なんかどっかで見たお顔の人がエスカレーターで上階に上ってく。マンガにやたら露出の多い担当者のT内さんでなかったかしら? 『荒呼吸』の松本先生画と『かみにえともじ』の榎本俊二先生画*1 あのツッコミ何気にファン多いと思う。『かみにえともじ』で榎本俊二先生にキャラ化されてるのもすごく羨ましかったりする。ひでぇ頭してっけど・・・。なんかスーツを持ったお若い方が後に付いてて、あああれが『僕の小規模な生活』に描かれていた編集者マスターに付く編集者パダワンというヤツだなと思ってなんか感心する。

 あれだけの長列が、思いの外早く捌けたのに感心しながら手に入れたのは、言うまでもなく「サイン入れ用に発売日前に予約したにもかかわらずサイン会のために発売日に手に入れること能わず今日までジュンク堂池袋本店の一階に取り置かれていた」『荒呼吸』4巻です。随分とお預けを食っていた気がするけど、この時のため取っておいた楽しみと割り切ろう、そう思いながら再び地階に下りて目にしたのは、先程より更に延び延びの大長蛇。ファンの一人として喜ばしくも個人的にはなかなか割り切れない長列。これはお預け食ってた『荒呼吸』を舐めるほどに読んでしまっておつりが来る待ち時間と容易に踏める人列に、待ち時間用にとりあえず書籍(マンガ)追加購入。『誰も寝てはならない』の15巻と『機動戦士ガンダム』の21巻と22巻を買いました。待ち時間用に3冊追加、合計して4冊になったとは云え、これでもおつり来るだろうコト容易に予測。仕方がないのである程度列が捌けるまで一階にある階段とこのベンチで座って待ってることにしました。それにしても最近の書店内には何故ベンチが備え付けてあって、そこで商品の書籍を読むことが許されるのでしょうか? もっと言えばそこで読んでる人達が一様にデカイ態度なのはどういうコトなのでしょうか? そんなエラそうな人達に混じって私も座りましたが、そのままぼーっと待っているのもなんなので私も何か読んでようと思いました。とは言っても先程購入した書籍は実際に並んでいる時に読む用と心に決めているのでここで手を出すわけにはいきません。後は携帯をいじってるくらいでしょうか? とは言ってもこんなとこに座って、何もせずにいるのはまるで涼を求めてやってくるホームレスみたいではないかとちょっと自分の将来を心配しながら両隣に座る方をもう一度よく見てみると片方はPSPをいじり倒していてもう片方はいびきかいて寝てました。それを見た私は安心して携帯をいじっていることにしました。大丈夫か?日本の本屋。

 2時間ほど過ぎてもうそろそろ地階の列も捌けた頃だろうと両隣を見るとまるで時間など一刻たりとも進んでいないかの如く先程と同じ風景が。これはいかんと気を取り直して改めて地階へ。するとこれも先程から一寸たりとも進んでいないかの如き長蛇の列。ここで私は初めて思ったのでした「失敗したわー」遅えよ。

 そう言や前のサイン会でも変な建物に迷って着いた時には大後ろに回されたし*2まあそう言うことになっているんだろう、そういう自分の運命を受け入れようと自問自答の所へ突如店員さん話しかけてきてちょっと焦る。どうも、松並び*3理解度の把握並びに松並び人員認定の暁には松様からの差し入れをお渡しする係のよう。差し出された白い箱には並んだ人数に応じてかもうアメ玉より箱の底が目立っているという惨状。この惨状を記録に残すべく写真撮影の許可を求めたモノの敢えなく却下。「店内撮影は禁止でございます」。と云うわけで今回写真は全くありません。別にそれに対する当て付けというワケではないですがどのアメを頂こうか迷ったあげく一番地味めな茶色いアメ玉にしましたとさ。

 後はここからひたすら待つだけです。会開始から既に3時間になろうとする時点で私が最後尾。さすがにこれから来るのんき者もおんめいとまあ時間読みには失敗したが一番最後なのもまあと待っていると、来やがったのです私より後ろが。それも2人ばかり。何というか、最後に残った密かな野望も打ち砕かれたと云うことで傷心のままとぼとぼと後は列の前の方が捌けるのを待つのみです。それからさらに30分ほど。やっとこさ自分の番になったとさ。

 机を前に椅子に座ってサポートの編集さんからサイン書き用本を受け取る松先生。編集さんは更にサポート。主に動いていたのは例の「パダワン」の女性の方でした。ここで思い浮かんだのは「小規模」のライトセーバーを持った女性編集者さんのシーンです。その直後、そのバカげた妄想を打ち破り衝撃的な物体を松先生の机の上に発見

蛍光クラックボール M-6262個入2セット計4個

蛍光クラックボール M-6262個入2セット計4個

お土産! ああその手があったか! 前回サイン会のお土産は我ながら意表を付いた自信はあったのですが今回は(何も考えつかなかったというのもあるのですが)勝ち負けで言うと負けです。負け負け大負け!

 松先生はと云えばサインと自画像、そしてなにやらお言葉をお書きの模様。サイン会でお会いするのは2回目、と云うことで前回よりは落ち着いていられると思っていたのですが机の上の物体に物凄く動揺、その動揺を隠せず松本先生の前へ。ああ何話そうか! とりあえず今回お捧げ物は福島喜多方大和川酒造さんの「良志久」と云う銘柄のお酒です*4私は下戸のお子様舌でお酒の味はまるでわかりませんので「らしく」と云う名前につられて言わばジャケ買いで買ったお酒です。お気に召すでしょか? どうでしょうか? どうかこれからもセンセらしく・・・。前回の不審さ満点から私の態度変わってなかったでしょうか? 一応目の前に、松本先生は気を遣っていただいている様子は伺えまして「○さんの職場にはよく×××イが来られるんですね?」みたいなコトを話しかけられて、はあ、あんま気遣ってないな、いや気を遣ってるからこんな問いかけを? その後サインと共に頂いたお言葉を見て戦慄・・・イヤ爆笑!!「×××イ!」気遣ってねぇ! 笑いながらお渡ししたお酒は斜め後ろのマスター編集T内氏にお渡しして丁寧に管理を。やはりさっきの後ろ姿はT内氏だったようで。・・・?心なしかT内氏が微妙な表情。その時は特に気にならなかったのですが、ずっと後で同席する機会のあった酔席で松センセからうかがったトコロによると、サインに添えた「×××イ」と云う言葉に「いいんですか?」とご助言をされたらしい。そうだわな、普通は。ついでに云うとそのお言葉を後にツイッターで晒したところ動揺に松先生ファンから本気で羨ましがられてどーなってんだ? 嬉しいですけど。更についでに云うとこの後友人と待ち合わせして『ヘンリー・ダーガー展』行く予定で「×××イってお言葉もらった後に×××イ絵見に行くオレはホントに×××イか!」ってツイートかますはずだったのですがダーガー展は時間が無くなって行くのヤメました。もちろん友人にサインを見せた所バカ受け。
 先程の机の上の物体に加えてこの予想外のお言葉にまたも結構なダメージを食らって*5T内氏にもちょっと「かみにえともじ」の似顔絵イイみたいなお話ししてやっぱ緊張したままごあいさつ、その後本屋を出ると狭い池袋のお空はもう夕方の色。3時間以上何人くらいのひとにサイン描いてごあいさつして疲れるでしょうに。ファンとしては大感謝です。いろいろと自分なりに楽しめたことですし。本当に本当にご苦労さまでした。

荒呼吸(4) (ワイドKC モーニング)

荒呼吸(4) (ワイドKC モーニング)

*1:本谷先生フィルターがプラスしてか結構ひどい人に描かれてる・・・

*2:ブックファースト新宿店→http://d.hatena.ne.jp/sans-tetes/20090905

*3:松本英子先生サイン会のためにジュンク堂池袋店地階を占拠する長蛇の列を今仮にこう決めた

*4:http://yamatogawa.by.shopserve.jp/

*5:いや嬉しいんですよ、一応断っておきますけど