既に存在してしまっているために

sans-tetes2007-03-16

あんまり頭良くないので、お出かけ先でせっかく面白い経験してもその直後とか、次の日位とかにまとめてブログに書くって事ができないんですよ。そのまままとまらずに時が過ぎ、結局「すごい経験をした」「面白い話を聞いた」けどその中身についてはよく憶えていない、ことが多い。というかそれがほとんどだ。ああ、やっぱりバカだ。
で、またもやロフトプラスワンでのイベント絡みで申し訳ない。14日の『携帯公式サイト「ミリタリーマガジン」 presents それゆけ!女性自衛官 フィギュア発売記念SpecialTalk2007スプリング〜日本の防衛の夜明け〜 』からのお話。
正直申し上げて、出演していた「元自衛隊員で今アイドルの福島和可菜」さんという人のことは全く知りませんでした。元陸自だそうで、うん、可愛い良い子だなと、いうのがその時その時感じた率直な感想で、自衛隊の広告塔として全く申し分ないな、「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たる」組織が50年、待ち望んでいた子だな、望むと望まざると国民の規範とならなければいけない日本国の皇族みたいな立場だな、大変だな、まあがんばって下さい、と後から次々にそんな考えが浮かんできたが、当人としてはまさしく大きなお世話だろう。
言っておきますが、私にフィギア系の属性はありませんから。ミリタリーな模型とか見てる分なら好きだけど。では何の目的で行ったのかというと、「元自衛官によるいろんなお話」を期待して。
上述の福島さんの他に海・空のそれぞれ元将官クラスの方がお見えになって、外交・国防・ちょっとした内輪話まで軍人(正しくは違いますが)の観点で語っていただき、いろんな意味で参考に。普通(?)に生きてて、絶対に関わることのない位置にいる人たちの話を、酒を媒介にしながらきわどい部分まで聞けてしまうのだから、今更ながらプラスワン通いはやめられない。
お3人さんのお話で一番強烈に感じられたこと。現役時代、それぞれの役割は違えども「命を懸けて国益を守るんだ!国を守っているんだ!」という強い意志。受け手にも色々考えの相違はありましょうが、少なくとも「強大な善意」この人達の大いなるモチベーションとなっていたことは短い時間の内に大いに感じるところであり、それ故この人達に好意は持てた。まあ、国家によるマインドコントロールって言うのはそういう足下から始まるんだろうが・・・。
で、当然問題は「色々考えの相違」。こんなにがんばっている人たちがいる(いた)自衛隊というモノが、いろんな意味で、非常に危うい存在として位置づけざるを得ないこと。元自衛官の心意気に触れ、少なからず感動した直後、一方でこのような現実に常に直面している組織に属している人たちを思い、失笑。うん、福島さんは謀り知れない兵器だな。
唐突に映画の話を。またかよ・・・。その時『ダーウィンの悪夢』に出てくる「ナイルパーチ」が自衛官の姿と重なった。そこに存在していること自体があるいは間違いかもしれない。今やその存在はなくてはならない。当然その存在を構成するモノ自身は関与しない問題であり、問題は全く関係のないところで問題となっている・・・様に見える。
すいません、自衛隊を魚扱いするつもりは毛頭ありませんので。『ダーウィンの悪夢』を見た直後、「これからはマックでフィレオフィッシュを頼むのはやめよう」とまず考えた私、やっぱり頭悪い。

上述のイベントの最中の出来事。どうも会場内に飾ってあった「萌えキャラ自衛官」の階級が本当なら二士のところ一士になっていたらしく、福島さんの会話の中に「袖見たら一士になってますね」と普通に生活していてまずお目にかかることはないだろうセリフが普通に出きて、私の中では相当可笑しかったのだが、それに対して会場が全く無反応で、そのことが更に印象深かった。この属性の人たちにとっては普通のことなのか?