春日武彦×木原浩勝トークライブ「ドキッ!? えっ!ソレ精神病だった!?〜とりあえずコーラ頂戴。」一杯目

sans-tetes2007-04-04

昨日ロフトプラスワン行われたイベント。
やはり・・・春日先生素晴らしい。職業柄、一般の人よりずっと多く接している「なんちゃって精神病」のキチガイ共のお話を、立場を離れて純粋に明るく、屈託なくお話しされていたのがとてもおもしろかった。
そのほか、秘伝の処方「レシピ」について、「異常なセックス」は基本的になくヤバイのは「危険なセックス(肛門に湯飲みを入れて取れなくなって救急車で運ばれて来たトカ)」であるという話、佐川君がどこの部位が一番おいしかったという話(これは佐川君自身が著作の中で話していたけど、確か)、サカキバラの話、等々。

精神科医流のダイエットって面白かったな。自分に眠剤処方して夜はさっさと寝てしまい夕食は取らない。朝は寝覚めがすっきりで、しかも少しハイになってるから誰も頼んでもいない原稿勝手に書いて、本に出来るくらい貯まると出版社に持ち込みする・・・って副作用がすげえよ。

あと、産婦人科医の時、ろくでもない親の、それこそ将来ろくでもない子供に育つに決まってる子供達を取り上げて、精神科医になってその子供達を診て「マッチポンプなんですよ」って・・・。

私の周りの医者って、本当に科学者科学者してるから「基本的に何でもあり」って考えの人はいないんだよね。だからすっごく人間として違和感あるんだよ。一応同じ側の春日先生が、これだけ「なんでもあり」だと本当に嬉しくなってしまうんですよね。かといって、科学者としてのバックグラウンドを決して逸脱しているわけでないことは、冗談っぽい言葉の端々に一見安易に、実は深く顕れているのだから尊敬してしまいますよね。

言っときますけど、当日春日先生はプライベートでこられたのであって、歌舞伎町の地下深くに毎夜の如く集う社会的マイノリティーキチガイ共を診察に来たのではないですからあしからず。普段は真面目に病んだ患者さんを診て真剣に治療に取り組んでいる立派な先生ですから。・・・たぶん。

木原さんも面白いこと言ってたな。「阪神大震災はそこに住む人々に死体に対する免疫を与えた。サカキバラ少年はその洗礼を受けた可能性があったこと、そのことが犯行に影響しているかもしれないと言うことをマスコミは一言も触れてない」成る程ね。私としてはそういう強烈な体験をした人々の心理状態だけでなくそのケアにも興味があるのだが。

で、その春日先生、こんなすごい文を書いている。

さすが底知れない。