『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

 映画の日の時間合わせに、何となく観た映画。
 「そんなにおもしろいもんでもありませんでした」という感想は、気付かぬ内に、未だ自分の中に燻る「何か特別なモノがある」との自惚れをもってして、不愉快にさせる為か。
 特別の才能を持った人から見ると、世の中なんてこんなもんなんでしょう。何故か、「私」探しに熱心に勤しむがあまり、生活に支障が出ていると感じる身内がいる方は、その身内の方をこの映画に連れていく前に、以下の本を読ませてみましょう。この映画を観て、真の絶望が、他人の誰にも真似できない才能に気が付く糧になると勘違いせぬように。