その五十二 さいたま市北区土呂町 『百体庚申社』

sans-tetes2008-05-10

 道路にまで溢れてくる、参道のツツジがあんまりキレイだったので、前から大変気になっていたお社。
 かる〜い気持ちでお参りして少し驚く。コンクリ造りのお社の中、真ん中に御神体らしき石碑、その両脇に「三猿」様のお猿さんの石像が二体いて一体は片手で御幣らしきモノを捧げている。その両脇を固めるように雛壇のような階段状の舞台、その段々となった舞台一面にお猿と石碑とがうじゃうじゃうじゃうじゃ。この、お初にお見受けした世にも珍しき神社様式に思わず「何じゃこりゃ?」。とにかく一面の猿猿猿猿・・・・。
 社の隣側、道路に面して行政で立てた由緒書きがあったので読んでみると、どうも地元のある庚申様好きが、良いことの祈願をする度に庚申塔とかおさるそのままの庚申様を造って納めて板野が17年目にして遂に100体集まったのだそうな。で、地元で有名になったのでこんな由来書まで立てたのだそうな。
 17年はスゴイは〜。信念ですね。当然動機の第一は強い信仰心であるんでしょうが、理屈抜きにして庚申さんがよっぽど大好きだったのでしょうね。ということは個人で、石造りの鳥居、石敷いた参道、沿道いっぱいのツツジ、エライ大規模マイ神社。すげーよ。
 コンクリ造りの社に大挙、石造りの猿庚申軍団。石なもんで、ほぼ真っ白のコントラストがヒンヤリとした冷気を感じる程なのに、実際お外はツツジ満開のぽかぽか陽気、このギャップが何とも何ともたまらない。ただ、「千社札」はど〜しようかすごく迷う。成り立ちは完全にマイ神社だけど行政が観光地として看板立ててるし。大体コンクリ造りだから貼るとこないし・・・。まあ、コンクリだから簡単に剥がれるので迷惑なら簡単に剥がせるように軽く張り付けたこの神社に私の奉納したモノ以外札は貼られていない。その後、この神社の前を通る度に見事な花の盛りを楽しむと同時に、未だに貼られている私の奉納したお札の所在が気になり、よそ見しながら通り過ぎてます。