『東京残酷警察』

 「警察が民営化されますた」同時に刑務所・刑務官等の矯正施設及び組織も同時に民営化されたものと見える。恐らく民営化したばかりで上場されていない東京警察株式会社株式はまだ国が保有していると見るのが自然だが、話の流れからすると或いは、どのような手段で得たかはわからないが、あの署長が独占的に所持してるような気がする、とか余計なことを紙芝居にして説明したくなるほど意外に世界観がしっかりしている、なんてことを書くとまるで私の頭がおかしいみたいだ。
 警察の仕事が正義を守ることなら、既に日本に警察などという組織はない。彼女のように、純粋にその使命を全うしようとするものは本来なら雑草のように潰される。本作で、彼女の場合はどうなのか。「正義」と「犯罪者治外法権法」、彼女が出した答えは? そして、彼女に近きところで暗躍する「エンジニアの大元」の動機は純粋か? 
 チェーンソーの殺陣、ダリの象(或いは会田誠の犬)、ジオング、手がワニ、下肢もワニ、腕のバルカン、血飛沫、血飛沫・・・。もう一度観たいのにもう終わってしまう! スプラッターに免疫がある人、観なきゃ絶対後悔。