天龍村「ふれあいステーション龍泉閣」

 →http://www.vill-tenryu.jp/ryusenkaku.htm

 余所でも少し書きましたが、アクセスがこの上なく最高なので利用させていただきまた。駅に接しているというだけではなく天龍村の中心部近くという立地という事でビジネス利用にも力を入れて宿泊プランがあるそうです。

 お部屋はビジネスホテルのツインといったお部屋に泊まりました。他に畳敷きの和室もあるようです。風呂は大浴場に温泉。泊まり客だけでなく立ち寄りも可。露天風呂はありませんが浴場の窓から駅下平岡周辺の街並み、遠く平岡ダムまで見えるので眺めは良かったです。お食事は夕朝共にレストラン兼の食堂でいただきます。おいしかったです。以上上記私的ガイドラインに書いたとおり「場所さえ良ければ」良いので、基本他は普通以上なら満足。

 フロントの目の前は土産物の販売兼ちょっとした商店といった感じのお店。昼近くになるとお弁当も売り出すので、ここから山歩きとか廃線跡歩きとかに出かける人は途中食事するところが殆ど無いので重宝。その奥に、地域の観光拠点たるべく観光の情報とか地域の紹介、物産販売コーナー。私的に感心したのは中世の天龍村周辺地域について当時この地の有力者だった「熊谷氏」の資料を元に年表形式でまとめたパネル。普通地方の中世期の資料など散逸して残っていないのが殆どなのにこの地にはこれが残っている。いま県重文として残るお神楽やお祭りの由来も記されているという事で貴重。また、度々「木曾義仲」に関する記述が登場。中世の南信〜北遠の人々にとってこの悲劇の英雄が尊敬・崇拝、そして恐らく畏敬の対象であった事に意外に思う。彼の本拠地木曽谷は山を越えて遙か向こう。アクセスには酷道418号線が便利ですが不便です。

 この一連のスペースは建物の2階部分。フロントがそこにあるので浴衣のまま普通にウロウロしても不自然ではないが、フロントとお店の向かいはすぐに駅構内。改札と駅員のいる窓口があり、飯田線利用客が電車到着の度に行ったり来たりするので奇異と言えば奇異。その気になれば浴衣のまま駅構内やホームを散歩可。よく温泉地とかで浴衣姿で街中を探索するシーン(何の?)があるけど、当地では入浴後の散歩は駅ホーム、電車の特性上学生服着た通学客や登山装備ばっちりの観光客の中に浴衣でふらふらしているのが混じっているのはやはり奇異。勿論そんなコトするヤツは私以外には見あたりませんでしたが。雨降ってたし。

 地方都市は役所からの情報をケーブルテレビで各家庭に流しているところが多く、天龍村もそう。宿のお部屋のテレビには静岡・長野地域・愛知地域のテレビ局の他「天龍村放送」を観る事ができる。遅い時間になると殆どが診療所の情報とかどこどこが工事で通行止めとかそんな話題ばっかりなのですが、そのどこどこの場所の説明が「誰々さん家前」とか固有名詞から始まるのにちょっと衝撃を受けた。地元民以外わからんがな。けどどこ見ても東京キー局の制作する地方にいてはクソの役にも立たない民放のバラエティー番組観てるより、時々妙なゆるキャラが紹介してくれる15分程度で一周してしうこの放送を佐藤慶が朗読する日本国憲法をバックに延々と観ていた方が100マシです。

 余所のお宿へ停まったときは高確率で朝の散歩をする事にしているのですが、このお宿に泊まった日もしっかりと散歩。前日雨が降っていた分晴れたこの日はそれだけ貴重に思えましたし。そんな朝の散歩初めに押さえるのはやはり駅と。

 ネコです。傾斜がちの平岡駅周辺はネコの住むのに適しているはずなので探せばたくさんいそうですが、こんな時間からわざわざ自分達を探している人間がいようモノとはオモいもよらずネコたちはおおむね油断している傾向にあるので狙い目です。

 散歩の後朝食を済ませて早めに宿を立ちました。ちょっと早かったせいで売店のお弁当にはありつけ無かったのは残念です。
 では最後に一晩中お部屋から望める絶景を。

 あーはいはいよかったね。

 場所を説明する必要はほぼ皆無ですが一応地図を

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